「言葉」について考えよう
例文
混沌とした世界は、言葉によって分節されることで、秩序づけられる。
言葉による分節は、恣意的なものである。
解説
混沌と秩序
まず、世界は「混沌(こんとん)」としています。
なんか、中二病っぽいですが(笑)
アイドルグループに詳しくない人からすると、AKBで誰が誰かが分かりません。
興味がない人からすると、ガンダムのどれが何かが分かりません。
そうですよね?
何がなんだか、分からない状態。これを「混沌」といいます。
でも、アイドルやガンダムに詳しい人は
「あれは誰だ」「このガンダムは〇〇だ」ということが分かります。
このようにわかった状態は「秩序(ちつじょ)」がある状態といいます。
言葉と恣意性
ここでAKBの「A田B美ちゃん」というのは、AKBグループという何十人もいるアイドルの「混沌」から分かる状態になった(=「秩序」づけられた)一人になります。
このように、混沌から秩序を導くためには、「名前」を付けるのです。
これが、「言葉」の力なのです。
「言葉」とは、混沌から秩序を創るための手段だという考え方をするのです。
またそのAKBの「A田B美ちゃん」という名前は、「C藤D子ちゃん」という名前でも、「E谷F子ちゃん」という名前でも、良いわけです。
どんな名前でもいいんです。
名前は、神様や自然が与えたものではありません。
人間が、自分勝手に、理屈無く付けたものでしかないのです。
これを、恣意的に名前を付けたといいます。
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